奇跡の瞬間

2009/07/22

それは奇跡の瞬間だった。
本日22日皆既日食が東京で11時21分頃なのは
知っていた。

だが関東全域は曇りや雨模様。

11時27分ごろだっただろうか
急に外が明るくなった。
木漏れ日のように何本もの光が射し込んできた。

僕は慌てて外に出た。
真上を見上げたら太陽が出ていた。
両目で見ても皆既日食なのかどうか分からず
一旦中に入り黒い下敷きみたいなのを探すが見つからず。

僕は髪の毛を目に垂らして
両手の指から天を覗き込むように薄目で太陽を見た。

『太陽が欠けていた』

三日月のような太陽だった。
首が痛くなるまで天を見上げていた。

また雲が覆ってきて太陽は完全に包まれた。
ほんの一瞬。

『ちっぽけだ、何てちっぽけなんだろう』

それは自分自身に宛てた言葉。
つまらないことを気にかけたり
どうでもいいことを重要視したり

さっきまで原因や要因を考えていたことすら
すべてちっぽけに見え始めた。

人は皆同じ価値観では生きてはいない。

だからこそ許し合い思いやる気持ちが大切なんだね。


さぁ今日からリハーサルだ。
頑張ろうー!



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